Raspberry Piで遊ぶ 　基本設定編（NOOBS 1.3.11）　　　　2015年2月

名刺入れサイズのＰＣ　Raspberry Pi b+

●ＯＳインストール（ここではraspberry piに適した標準的なＯＳをインストールする）
http://www.raspberrypi.org/downloads/よりダウンロード
「NOOBS」の「Download ZIP」をクリック。
ダウンロードファイルを解凍し、フォルダの中身をすべて、microSDカードにコピーする。
このmicroSDをraspberry piに挿して、起動。
ＯＳの選択は、推奨ＯＳの「Raspbian」を選択（Debianベース）。

注意
ＯＳ選択画面の下に、言語を選択するドロップダウンリストがあるが、ここで日本語を選んでしまうと、後の初期設定がうまくいかないらしいので、これは無視しておく。

●インストール後の初期設定画面（raspi-config）
Internationarization Optionsの中の次の３項目を設定
「Tab」キーで移動、「Enter」で決定。選択は、スペース・キー。
Change Locale　　「ja-JP.UTF-8」を追加し、デフォルトに。
Change Timezone　　「Asia」の「Tokyo」
Change Keyboard Layout　　「Generic 101-key PC」　ここでCtl+Alt+BackSpaceを使用するか設定できる。

あとで初期設定をやり直したい場合
$ sudo raspi-config

●ログイン
ユーザー　「pi」
パスワード　「raspberry」
$ startx　でデスクトップ画面

自動的にGUIで起動させる方法
$ sudo raspi-config
「Enable Boot to Desktop/Scratch」から「Desktop Login sa User'pi' at the graphical desktop」を選択。

●日本語入力環境を整える
日本語入力ソフト「ibus-anthy」
日本語フォント「IPAフォント」←標準のフォントより見やすい

まず、更新しておく。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade

インストール
$ sudo apt-get install ibus-anthy fonts-ipafont

インストールできたら、再ログイン。
画面右上に「iBus」のアイコン（キーボード形）ができている。
これを右クリックして、「設定」から設定画面を表示。
ここで、「Anthy」をiBusに登録する。

●rootのパスワードの設定
$ sudo passwd root

●固定IPアドレスを設定（VNCなど外部からのアクセスに便利）
/etc/network/interfaceを編集
$ sudo nano /etc/network/interface　　（nanoは、viの簡易版）
rootでログインして、テキストエディタで編集するとより簡単
「iface eth0 inet dhcp」の部分を書き換える。

/////////////////////////////////////////
auto lo

iface lo inet loopback
#iface eth0 inet dhcp
iface eth0 inet static
address 192.168.7.199
netmask 255.255.255.0
network 192.168.7.0
broadcast 192.168.7.255
gateway 192.168.7.1

allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet manual
wpa-roam /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface default inet dhcp
/////////////////////////////////////////

再起動
$ ifconfigで確認

●VNCサーバー
VNCサーバー導入に成功すると、マウス、キーボード、ディスプレイケーブルをはずすことができて、raspberry pi本体周りがすっきりする。

インストール
$ sudo apt-get install tightvncserver

起動
$ vncserver :1 -geometry 1024x768 -depth 24
初回の起動ではパスワードを聞かれるので二度入力する。
このパスワードは6文字以上8文字以下らしく、8文字以上入力しても切り捨てられるので注意。
View onlyパスワードは？　Ｎｏでかまわない。
view-only passwordというのは表示のみで操作できないモード用のパスワード。
~/.vnc/に設定ファイルができる。

192.168.7.199:5901でアクセス。

piユーザーで起動した場合は、rootではアクセスできない。
rootでアクセスするためには、rootでVNCサーバーを起動する必要がある。
# vncserver :1
起動すると、同様にパスワードの設定。

このままでは起動するたびにVNCサーバを立ちあげないといけないので、自動起動するようにスクリプトを書く。
ひな形のダウンロード
$ wget http://www.penguintutor.com/otherfiles/tightvncserver-init.txt

※　rootで起動したい場合は、export USER='pi'をexport USER='root'に書き換える。
　　'/usr/bin/tightvncserver :1'を'/usr/bin/tightvncserver :1 -geometry 1280x1024'にしておく。

これを/etc/init.d/にtightvncserver名で移動。
$ sudo mv tightvncserver-init.txt /etc/init.d/tightvncserver

実行権限を与えて自動起動するようにする。
$ sudo chmod 755 /etc/init.d/tightvncserver
$ sudo chown root:root /etc/init.d/tightvncserver
$ sudo chkconfig tightvncserver on
chkconfigが無かった場合、インストールする。
sudo apt-get install chkconfig

VNCの注意点
クライアントからはUSB接続機器等は素直に認識できない。たとえば記憶媒体を接続したときエラーと表示される。しかし、あわてずに/media/diskを開いてみると、ちゃんと表示される。

●無線LAN（Buffalo WLI-UC-GNM）
無線LANを装着してから、電源を入れる。
�@LANアダプタがアクセスポイントの存在を認識している事を確認します。
�A次に、接続するESSIDとWEPのKEYを設定します。

�@認識の確認
# lsusb
# ifconfig　　「wlan0」が表示されている。
親機を探す（スキャン）
# iwlist wlan0 scan

�A設定
親機は、古い機種のうえ、リピータ機能（アクセスポイント間通信）を使ったためか、暗号化方式は「WEP」となっていました。

一般的にはWPA接続の場合が多いのですが、ここではWEPなので、/etc/network/interfacesのwpa行を＃でコメントアウトし、下記を追加します。
wireless-essid SSID名
wireless-key s:パスフレーズ（文字列のキーコード）　16進数の場合は、s:は不要。
wireless-mode managed

＜/etc/network/interfaces＞

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